よくあるご質問
本Q&Aは、医療従事者向けの内容であり、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありません。
こちらは、医療従事者が製品の適正な使用を行うための一般的参考情報であり、全ての症例またはケースに適応するものではありません。従いまして、本Q&Aのご利用によって生じた結果については、責任を負いかねますのでご了承ください。
本Q&Aには、承認外の内容(使用方法、目的等)が含まれている場合がありますが、承認外の使用を推奨するものではありませんので、ご注意ください。製品のご使用に当たっては、最新の添付文書をご確認くださいますようお願いいたします。
なお、本Q&Aを許可なく複写、複製、転掲、改変、配布等を行うことはご遠慮ください。製品に関してご不明な点がございましたら、当医療機器サイト「お問い合わせ」よりご連絡ください。
臨床関連
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パイロット試験1) 2)、検証的治験3)においては、併用療法として被験者の状況に応じた下記のリハビリテーションが行われました。
<膝>
手術後は、専用器具(ニーブレイス)による外固定を術後2週時まで施行する。術後2週時から6週時まで可動域訓練を実施し、術後4週時から6週時まで部分荷重歩行を実施、術後6週時以降は全荷重歩行可能とする。ただし、術後24週以内は手術部位に無理な力がかかる姿勢を避けること。また、術後48週以内はスポーツや重労働等、膝関節への負荷を避けること。
<肘>
手術後は、副木をして術後2週時まで90°に固定しておく。その後、副木が取れ次第可動域訓練を開始する。術後12週時から筋力訓練を開始し、術後24週時には術前と同様の運動を開始可能とする。ただし、術後24週以内は手術部位に無理な力がかかる姿勢を避けること。
なお、手術部位の治り方には個人差があるため、上記を参考に患者さんの状況に応じたリハビリテーションを行う。1) Momma D, Onodera T, et al.: The Orthopaedic Journal of Sports Medicine 2021; 9(3). DOI :10.1177/2325967121989676
2) Onodera T, et al.: THE BONE & JOINT JOURNAL 2023;105-B (8):880-887. DOI: 10.1302/0301-620X.105B8.BJJ-2022-1071.R2
3) 軟骨修復材 モチジェル 添付文書 -
下記パイロット試験の論文において、(肘)術後96週まで(膝)術後144週まで観察期間が報告されております。
(肘)Acellular Cartilage Repair Technique Based on Ultrapurified Alginate Gel Implantation forAdvanced Capitellar Osteochondritis Dissecans (Momma D, Onodera T et al., Orthop J SportsMed. 2021 )
(膝)Single-step ultra-purified alginate gel implantation in patients with knee chondral defects(Onodera Tet al.,Bone Joint J2023) -
必要に応じて骨髄刺激法を行うことになります。詳しくは添付文書3)をご参照ください。
3) 軟骨修復材 モチジェル 添付文書
基礎関連
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アルギン酸ナトリウム溶液には細胞は含まれておりません。詳しくは添付文書1)をご参照ください。
1) 軟骨修復材 モチジェル 添付文書
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アルギン酸ナトリウム溶液にCa2+のような陽イオンを作用させると、速やかにイオン架橋が起こり、不溶化が始まります。Ca2+との反応がある濃度に達すると、水溶液は流動性を失い、ゲル化します。2)
2) 宮島 千尋: アルギン酸の概要と応用: 繊維と工業2009;65(12):444-448
アルギン酸関連
その他
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本品の使用目的又は効果は次の通りになっております。
「本品は、膝の3cm2以下又は肘の1.5cm2以下の軟骨欠損面積を有する関節軟骨損傷(外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎。ただし、変形性膝関節症を除く)の修復の補助及び修復された軟骨による臨床症状の緩和を目的とする。」 詳しくは添付文書1)をご参照ください。1) 軟骨修復材 モチジェル 添付文書